TsuyoshiKusakaの日々思うこと その2

(株)クエステトラに所属、ITエンジニア、テニス好き、地域のお手伝いをいろいろ、@tsuyoshikusaka

映画「日本のいちばん長い日」を観て

nihon-ichi.jp

雨で予定が変わり、たまたま時間が空いたので、久しぶりに1人で映画を観に行った。
観たのは「日本のいちばん長い日」。

ちょうどその原作の本を読んでいて、残りあと少しだったので、観る直前に読み終えた。そんなタイミングで映画を観たことがなかったので、どんな感じになるのか楽しみでもあった。

観てまず感じたのは、予備知識なく観た人にどこまで伝わるのだろうかということ。自分もそれほど詳しいわけではないが、背景をわかっているかどうかで大分印象が変わるように感じた。登場人物について、どの人が誰でどういう立場の人なのかはよくわかってないと、細かなシーンの意味がわからなさそう。自分としては本を読んだ直後だったので、細かなエピソードもわかりつつ観ることができ、当時の空気感が補完された感じ。

陸軍大臣がかなり家族を大切にしている印象になっていたが、今の時代にそぐうようにしたのかなと感じた。実際にそういう人だったのかはよくわからない。

叛乱しようとした青年将校らは、いわばそういう教育を受けていたから行動を起こしたというところも多分にあったと思うが、そういう側面はあまり描かれてないようにも感じた。

少し残念だったのは、宮城のシーンで見慣れた京都御所が何度か映ることで、現時点の京都に感覚が戻されたところ。そうなる人は稀だとは思うが。

ともあれ、いいタイミングで観れてよかったと思う。こういう歴史の上に現在があることは知っておくべきことかと。また今の時代がだいぶ恵まれていることを知っておく意味はあるかと。(今の時代なりの不幸ももちろんあるが)

ちなみに、観に来ていた方は年配の方が多かったように思う。まあ内容から言えばそらそうかという感じだが。

 

あと本題からははずれるが、この映画を観る前から感じていたこととして、太平洋戦争後からは切腹=死をもって詫びる(メッセージを発信する)ということが減っていったのかなと。(三島由紀夫の自殺の頃に世間がどう認識したかはわからないが)
別に切腹(自殺)を肯定するつもりはないし、今の時代感覚には合わないと思うが、一方で、死ぬぐらいとまでは言わないまでも覚悟を持って何かに臨むという意識は薄れてしまってるようにも感じる。