既に上映が終わっていて、見に行くことができなかった映画「Winny」を動画サービスで見た。
最終的に無罪を勝ち取れたことはいいが、天才から多くの時間を奪った側が不問なのはどうなのかな、と。
道具を使う側が悪意を持てば、刃物と言わず、自動車でも凶器になるのに、なぜ技術が咎められたのか。日本のITにとって大きな損失であり、世界的なIT史における汚点だろうと思う。アメリカだったら金子さんは英雄だったんじゃないかと。技術的には、P2Pはdecentrizedなものなので、ブロックチェーンにも影響を与えてそう。いまの技術の状況が変わっていたかもしれない。
最近だと、生成AIについて、いろいろ議論がある。確かに既存の一部のビジネスを破壊する威力があり、教育にも影響がある。規制したい気持ちはわからないではないが、ゲームのルールが変わったら順応していくしかない。ラッダイト運動したところで、時間の問題。流れに抗えなくなる。
過去の歴史でいえば、火だったり、貨幣だったり、インターネットだったり、使い方を誤れば危ないが、使いこなせばすばらしいものと同じようなものかと。自動車やクレジットカードなども便利だけど危ないものだと思う。
既存の何かを脅かすから潰すとか使わないというのは、長い目で見れば解決にはならない、と思うのだが。そう考えない人の方が意外と多いのか?