TsuyoshiKusakaの日々思うこと その2

(株)クエステトラに所属、ITエンジニア、テニス好き、地域のお手伝いをいろいろ、@tsuyoshikusaka

サービス同士を連携する Web サービス

先日 Yahoo! から myThings という サービス同士を連携する Web サービスがリリースされたが、以前からよく使っていた類似サービス ifttt や zapier 等との違いなどカンタンに比較したのをまとめておく。
 
 

myThings

mythings.yahoo.co.jp

  • 無償
  • 日本語対応されている(他サービスは英語のみ)
  • Yahoo の各種サービスとの連携が可能だが、まだ連携できるサービスは30程度と少な目
  • 1つのトリガで複数のアクションが設定できる
  • IDCF Cloud」との接続により、自作デバイスとの連携が容易。ということで自作の IoT デバイスと各種サービスとの連携が容易なのはおもしろそう
  • 少し触ってみたが、リリースされて間もないということで、いくつか気になるところや不親切なところがあったが、これから洗練されていくかと
 
 

ifttt

ifttt.com

  • 無償(なのでサービスレベルが少し気になる)
  • Nest、Phillips hue、WeMo 等とハードウェアとの連携チャネルが多数あり、連携チャネルは全部で200超(https://ifttt.com/channels
  • SNS チャネルはバックで twilio を使っているという話を聞いたことがある
  • Maker という http リクエストを受信するチャネルがあり、Questetra BPM Suite(クラウド型BPMワークフロー)との相性がいい
  • 過去に実際に使ったケースは以下
重要な報告をスマホですぐに確認できるようにする方法 - Questetra Blog - クラウド型 ワークフロー:QUESTETRA BPM SUITE
 

zapier

zapier.com

  • 無償利用可、有償契約にすると使える処理数やトリガのポーリングが増えた(はず)
  • 連携できるサービスが非常に多い、全部で500超(https://zapier.com/zapbook/
  • また各サービスで使えるトリガやアクションも多い。例えば Evernote の ノート作成をトリガにできるのはこれだけ。ただ以前そのトリガで処理を運用した時に処理モレがあったので、少し安定度に疑問あり。(たまたま使ったトリガがよくなかっただけかもしれない。おそらく仕組みとしては Evernote 側からアクションがあるわけではないので定期監視かと)
  • webhooks という http リクエストを受信するチャネルがあり、Questetra BPM Suite(クラウド型BPMワークフロー) との相性がいい
  • 過去に実際に使ったケースは以下
 
 
以下はあまり使ってないが、ついでにあげておく。
 

wappwolf(http://wappwolf.com/

  • DropboxGoogle ドライブ、box との連携向け
  • UI がわかりづらいので上級者向け?
  • 少し前に API が変更された際に Google ドライブ連携での接続ができなくなったことあり、最近アップデートされていない?
  • 過去に実際に使ったケースは以下
 
 

Yahoo!pipeshttps://pipes.yahoo.com/pipes/

  • 残念ながら2015/9末で終了する予定
 

IoT

「IoT」、最近IT業界では非常によく目にするキーワード。「Internet of Thing」(モノのインターネット)の略。

 

ただ記事等でよく見かける事例は、センサデバイスからデータを収集・蓄積・分析・活用するといったものが多く、あまりインターネットの要素を感じさせない。工場などの閉じた空間であれば、以前からも実施されていたことで、インターネットとは絡まない。

これまでインターネットに接続できなかったものが接続できることで新しい価値が生み出されることを表した呼称が「IoT」だと考えているのだが、その感覚がなかなか伝わってない。

また、流行り言葉にのっかりたいということで、既存のものに「IoT」という言葉をつけたいというのもありそう。

#「クラウド」という用語が流行り出したときに、従来からあった「ホスティング」を「プライベートクラウド」と言いだしたのに似ている。

ついでに、「モノのインターネット」という翻訳もわかりづらくしているようにも思う。

流行り言葉にのっかりたい気持ちはわかるが、それによって言葉の本質を伝わりにくくするのはどうかと。

 

KOMTRAX(建機車両の遠隔管理)は「IoT」の非常によい事例だと思う。

また、「IoTデバイス」と呼ばれる「IoT」のために新たに産み出されたものもわかりやすい事例だと思う。Phillips hueNestWeMoHVC-CListnr などたくさんある。

iBeacon を使ったケースもよく見かける。

デバイスをインターネットにつなげるための「IoTゲートウェイ」もいろいろ出てきた。

 

インターネットとつながることで場所にとらわれない、これまでよりも低コストで提供できる(ことで実現可能になる)、ということが特徴かと。

で、「IoTデバイス」については、インターネットにつながりやすいよう API が準備されていることが特徴かと。

 

これら「IoTデバイス」とデータ連携のツールifttt」「zapier」などを組み合わせると、おもしろい仕組みが簡単な設定だけで実現できる。

そこにロジックを持たせるとか人のアクションを絡ませるなら「Questetra BPM Suite」を加えるとできる。

 

いずれにしても、これまでできなかったことが実現できる・安価/簡単に実現できる、と思うとワクワクする。

超交流会2015 メモ

www.johogaku.net

今年も超交流会に参加しました。いくつか印象に残った点をメモ。

 

●1分間スピーチ

・質問により相手に考えさせることができる。質問の仕方で相手に考えさせる内容をコントロールできる(以前に似た話を聞いた気がするが、あらためて意識するのによかった)

・関西おうちハックおもしろそう

 

●IoTやUXの話(Moff高萩さん、ICJ吉沢さん)

・モノだけでは飽きられる→アプリをどんどん追加、アプリでモノが変わる

・チップ+アプリ+バックのトータルで考える、私はハード、ソフトと線を引くとおもしろくない

・5000円と10000円で購買行動は全然違う

・センサが同じでもファームで全然変わる、Moff も Fitbit も加速度センサをつけてるがデータの取り方・使い方が全然違う(リアルタイム行動姿勢認識と動作認識)

ユースケースを出すことで周りを巻き込める、「じゃあこんなことはできる?」という話になる

ユースケースの話はうちの製品にも言えること

 

●自治体CIOの話(森本さん、円城寺さん)

・現場をみる、そうするとやらずにいられない(救急搬送時に搬送先病院がなくて苦しむ現場)

・データで説明して優先度をつける、政策を変える(ドクターヘリ導入も)

見える化で姿勢を変える(救急搬送をどの病院がどれだけ受け入れているかを見える化することで拒否率ダウン)

※プレゼンの仕方でまずクイズ(救急搬送の時間の話)から入ったのがよかった。つかみとしてマネしたい

 

●スマートニュース西岡さん

・ニュースの解析手順 URL→構造→セマンティック→重要度→ダイバーシティ

・構造解析のところで機械学習を活用

機械学習は最近いろいろなところで耳にする

 

●未踏経験者の話(神島さん、西岡さん、曾川さん)

・シェアリングエコノミー(例:空港の駐車車両をレンタルして、駐車場代払うのではなくレンタカー代をもらうモデル)

・習慣や社会を変えるのには時間かかる(Airbnb でも1000日)

 

●石黒さん、濱口さん、高須賀さん

・共感モデルか観察モデルか、共感モデルは相手との価値観の重なりが多い場合に使える、少ない場合には観察モデルしかない

・観察モデルはパターニング

・「ハグビー」は情報を削ってイマジネーション補完タイプ、それは海外の人でもいける、アンドロイドはもう1つのタイプ、海外では気持ち悪がられることも

・共感ですらひずんでいる、認識はずらせる

 -2つの異なるソースから似た情報でオーバーシュート(Aからあいつゲイ、Bからあいつ男の人と手つないでた→2つの情報で確信に)

 -団子3兄弟の3つめでかい(車を抜こうとしていてかぶる、1回目はふつう、2回目は少しうざく1回目とつながる、3回目はかなりうざくなる)

 ただ濱口さんは車の話は重なる部分が多いので共感する、それは弱い部分と言える

 石黒さんは共感から入るが、あとでロジック組み立てる

・コーラの缶に書いてあるtweet「夏が・・・」とか、モダリティを足してる、そうかなと感じてしまう、うがってみると中身は大したことないのか?とも

・ビジネスは悪?、広告/洗脳/詐欺 どこまで許されるか、ベネフィットは瞬間的にダマしてる?

 タバコ・ゲーム・パチンコ うまくいきすぎると怒られる、あまりうまくいかないと健全とか・・・

・人をセーフゾーンから引っ張り出す方法

 -ゴール、ロールモデル示す(女性はプロセスよりこちら)

 -プロセス、アプローチ(男性はロールモデルよりこちら、ライバル心)

 -空気、雰囲気

 宗教はわかりやすい、お経唱えて教会という雰囲気で神様というゴール

※このセッションはいつもながらおもしろい

「データの見えざる手」を読んで

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51zDXADCZIL._SX344_BO1,204,203,200_.jpg

「データの見えざる手」という本を読んだ。読んでからだいぶ日が経っているが、非常によかったので、まとめ。
#これまであまり人に本をすすめたことはなかったが、この本はかなりあちこちで人に薦めている
 
ウェアラブルデバイスで人の活動量のログを取ることで
 -人の1日の身体運動の活動量分布について、統計的傾向があることがわかった(ざっくりいうと激しい運動はこのぐらい、中程度の運動はこのぐらい、穏やかな運動はこのぐらいといった形、この本では「U分布」と呼ばれていた)
 -活動量から幸福度の測定ができた
 -運が良いと言える状況の発生確率を高めることもできる
→幸福度や運も測定が可能で、それらが良い状況の発生確率も意図して高めることができる
 
・幸福度は自発的な行動をすることでアップするものらしい(確かにそうかも。同じことでも人にやらされているか・自分でやっているかでだいぶ違う)
 
・いろいろ見えることで、見えたくないものも見えるかもしれない…
 
・以前にビッグデータ(BI ツール)のセミナーで、事前のゴール設定が重要という話を聞いたことがあったが、人工知能は事前のゴール設定がなくてもデータマイニングができるっぽい。つまりは、現状出回ってる BI ツールではそこまでのことはできない、というだけのことかと(でありながら Business Intelligence という名前はどうなんだろう?誤解を生むだけのような気がしないでもない)
 
・テニスのプレーのログ(ラケット振動と人の活動量)を取ってみたらおもしろいことが見えるかも…

「DevLOVE関西 自分戦略~エバンジェリスト編~」に参加

昨日、「DevLOVE関西 自分戦略~エバンジェリスト編~」に参加してきた。

自分自身がもともとエンジニアであり、現在は営業という役割であること、
また、扱っている自社製品(もともとその開発をしていた)がわかりやすいものではないため、エバンジェリスト的な要素があること、
あと、元同僚のセッションがあるということもあり、参加した。


多くの気づきがあったが、その中でも印象に強く残ったのは以下。

・製品や機能ではなく、世界観(どうハッピーになれるか)を伝える
・伝えることではなく、伝えた後にどう行動してもらえるかを意識する
 (相手の特性にあわせて伝え方を変える)

・対象となる製品やサービスへの想い・情熱、それは真似できない
・プレゼンでは間を意識する、特に重要な部分では間をあける

・エンジニアとマーケティングの橋渡し
・目標設定が自分に腹落ちしてないとモチベーションが維持できない
・社外とともに社内へもメッセージとして伝える

あと、3人に共通していたのはコミュニティを重視されていること


まず、週明けから早速「相手の特性」に意識を置いて打合せするようにし、ここで学んだことを活かしたい。
また、提案においては「世界観」「情熱」の要素を加味していこうかと。

高台寺の後藤典生さんの講演を聞いて

11/13に開催されたMIJS(Made In Japan Software Consortium)ワークショップで、高台寺の後藤典生さんの講演を聞いたときのメモ。メモなので話がうまくつながってないところもあるが・・・

・桜:桜は満開の桜だけではない、冬枯れの桜も桜、人生も同じ

・和食もどき:和食が世界遺産になるという話があるが、誤解されて広まりそう。料理が出された時点で調理場の片づけが終わっているもの。そういう隠れた部分が伝わらないかと

・秀吉の魅力:ぶさいくで、身分が低く、貧乏だったが、モテたと言われている。例えば、戦中に女性に出した手紙で戦いのことではなく、相手の体のことだけを気遣っていた。相手の悩みを解決するための自己犠牲があった

・忍ぶこころ:葉隠のこころとも、だまってやる、関ヶ原の後、負けた側の武将らは助けられた者が多くいた、それはねねさんが家康に手紙でお願いをしていたから、ねねさんはそのことを一言も言ってない

・観光客数:京都は現在3000~4000ぐらいで5000万人を目指しているとか、フランスのノートルダム寺院は1700万人で世界一、ただその1か所だけで人が来てくれるものではない、今あるものをどう活かすか

・生きる目的:国境なき医師団から「生きる目的」は何かと問われた、それを見失っている人を救うのは宗教家の仕事ではないか、医師は病気やケガは治せるが・・・と。「生きる目的」の答えは「ない」、この瞬間の命を精一杯いきることが「無常」、戦国時代は次には会えないこともよくあり「一期一会」の意味をわかっていた

・変化:何度燃えても京都は戻った、古都と言われるが違う、古いものはなく新しいものに転化している。観音様みたいになんでも取れるカメラの名づけがcanonの由来、ビジネスモデルを変更しながら生き残っている、仏教も変容して伝わっている

・相手の価値観:海外の方を観光案内して、桂離宮のような飾り気のないところを欧米の方は喜んだが、中国の方は喜ばなかった。もっと派手なところを好んだ。初めはわからない相手が悪いと考えていたが、よくよく考えると相手が求めているものを提供できてなかった

 

だまってやる、自分のことよりも相手のことを気遣う、というところを少しでもできればと

太田先生の講演を聞いて

フェンシングのオリンピック銀メダリストの太田選手のお父さんが地元の小学校で講演をされたのを聞いてきた。
#以前この小学校で教師をされていたとのこと
テーマは「子どもの夢をかなえる子育てのポイント」。そこで聞いたことのメモ。
★をつけた部分が自分でポイントだと感じた点

 

こんな子どもになってほしい。

  1. 継続は力なり
  2. 趣味を持つ、そこから才能を伸ばす
  3. アイディア
  4. 興味を持つ
  5. 相手の気持ちを考える

1. 継続
4270日、ケガや熱があっても練習されたとか
達成感
3日、1週間、10日、1ヶ月、100日、6ヶ月、1年
節目ごとにお祝い、1年やると習慣にになる
継続をカレンダなど「★目に見える形」にする
3年やれば結果が出る
成功・失敗を「★子どもともにする」心
継続をたたえる

2. 趣味
第2の人生の生きがいにも
親子でいっしょに
小学生の間ならのってくれる
親子の関係も変化

3. アイディア
例えば、なべのふたがないとき、キャンプでおはしがないとき
オナモミからマジックテープがうまれた
「★ほめる言葉を用意しておく」

自然の中で、ハプニングが成長に、食事がおいしい、不便が人を強く、思わぬ可能性の発見、正解はたくさん、おおらかにしてくれる

4. 興味
子どもは何が得意が気づいてないこと多い(好きなものはわかる)
「★やってみる」→コツ→できる→ドーパミン

5. 相手の気持ち
ほめる
読書でスキンシップ
レシピ見ながら料理→「★料理は結果がわかるのでいい」
イベント(月1はハイキングや料理、庭でゴザしいて食事、餅つき、琵琶湖一周、'1'のつくとこ(日本一のとこ)に行く、ジュニア検定の本見ながら1日乗車券でまわる
達成感
お祝い
疑問に答える

 

見える化・一緒にやる・まずやってみる、いずれもよく言われていることでもあるが、あらためて重要だと感じた