「IoT」、最近IT業界では非常によく目にするキーワード。「Internet of Thing」(モノのインターネット)の略。
ただ記事等でよく見かける事例は、センサデバイスからデータを収集・蓄積・分析・活用するといったものが多く、あまりインターネットの要素を感じさせない。工場などの閉じた空間であれば、以前からも実施されていたことで、インターネットとは絡まない。
これまでインターネットに接続できなかったものが接続できることで新しい価値が生み出されることを表した呼称が「IoT」だと考えているのだが、その感覚がなかなか伝わってない。
また、流行り言葉にのっかりたいということで、既存のものに「IoT」という言葉をつけたいというのもありそう。
#「クラウド」という用語が流行り出したときに、従来からあった「ホスティング」を「プライベートクラウド」と言いだしたのに似ている。
ついでに、「モノのインターネット」という翻訳もわかりづらくしているようにも思う。
流行り言葉にのっかりたい気持ちはわかるが、それによって言葉の本質を伝わりにくくするのはどうかと。
KOMTRAX(建機車両の遠隔管理)は「IoT」の非常によい事例だと思う。
また、「IoTデバイス」と呼ばれる「IoT」のために新たに産み出されたものもわかりやすい事例だと思う。Phillips hue、Nest、WeMo、HVC-C、Listnr などたくさんある。
iBeacon を使ったケースもよく見かける。
デバイスをインターネットにつなげるための「IoTゲートウェイ」もいろいろ出てきた。
インターネットとつながることで場所にとらわれない、これまでよりも低コストで提供できる(ことで実現可能になる)、ということが特徴かと。
で、「IoTデバイス」については、インターネットにつながりやすいよう API が準備されていることが特徴かと。
これら「IoTデバイス」とデータ連携のツール「ifttt」「zapier」などを組み合わせると、おもしろい仕組みが簡単な設定だけで実現できる。
そこにロジックを持たせるとか人のアクションを絡ませるなら「Questetra BPM Suite」を加えるとできる。
いずれにしても、これまでできなかったことが実現できる・安価/簡単に実現できる、と思うとワクワクする。