Developers Summit 2018 KANSAI に参加した。デブサミは初めての参加。
いろいろ今後に活かせそうな情報が得られた。
ハッシュタグは #devsumi
また、会場ごとのは #devsumiA #devsumiB #devsumiC
少し規模の大き目の勉強会という感じ、展示ブースも6-7ほどあり。
一番大きいA会場で130名ぐらい、事前エントリーは700名弱とのこと。
奥の休憩ラウンジは6人がけ×6テーブル。
出版社が主催で、スポンサーもついているので、お茶やお水は配布あり。昼食もあり。
各会場の前の方にテーブル席があり、右手は関係者席だったが、左手は誰でもOK。そこが見やすくて、また遅れて入った場合でも結構あいててよかった。はじめはなんとなく座りにくかったが、途中から気にしないことにした。
以下は各セッションで印象的だった点などメモ。
▼【A-1】 「モノタロウAIストア」のひみつ。
https://event.shoeisha.jp/devsumi/20180928/session/1800/
以前に参加させていただいたモノタロウさんの TechTalk で開発部分は聞いていた部分があったが、今回はその手前の UX デザインの話が聞けてとてもよかった
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なぜ無人店舗なのか?
そもそも顧客の期待→品揃え、価格、納期
特に納期
現場で旧に足りないことが判明した部材を補うとか
UXタイムライン
そのUXを受ける側の人が同一でない可能性
悪い経験が組織内で共有する可能性の考慮まで
さらに改善するために
倉庫の生産性アップ・倉庫の数増やす・時間指定などのサービスレベル向上→重たい
近くに在庫がある状況に・小さい倉庫ならまだ増やしやすい・そもそも運ばないように→小さな実店舗
ただ、ホームセンターと戦うつもりはない、Webとの連携・なるべく人を介さない
UXデザイン視点
物理店舗とWebの違い
ケガをする可能性、万引き・悪意なく支払ミス→安心安全でストレスないことが重要
後半は開発の話
リソースの制約と納期の制約から
スマホアプリは作らない、既存システムの活用(店舗を倉庫に見立てることでうまく流用)
半年運用してまだまだ課題あり
玄関で滞留(スマホアプリインスト、会員登録)、決済手段追加、営業時間短いなど
スマホ操作してリアルのバスケットに商品入れ忘れも結構ある
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▼【B-2】 B2Bクラウドサービスをゼロから立ち上げて、利用社数が1000社を超えるまでの道のり
https://event.shoeisha.jp/devsumi/20180928/session/1808/
うちと同じクラウドサービスベンダの話ということで、興味深かった
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3人で創業
問合せ管理のクラウドサービス Re:lation
機能追加しつつ機械学習の研究やUI刷新も
機械学習は、過去メールと利用テンプレートから新問合せ受信時にテンプレートを推薦するところで活用
Minimum Viable Product 最小限リリースしてフィードバックもらう
ただ機能少なすぎると印象が悪い、多すぎると時間かかる
要望をどこまで受け入れるか、ポリシーに反しないか・複数顧客望むか・3人で議論
ついつい機能追加に時間をあててしまうので、パフォーマンスチューニングしかしない期間を設定
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▼【A-3】 今日から始める機械学習 ~はてなの事例~
https://event.shoeisha.jp/devsumi/20180928/session/1802/
機械学習について、軽いものならすぐにでもできそう思えた。早速やってみようと思う
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機械学習の分類
・教師あり学習:テキスト分類、物体認識、機械翻訳
・教師なし学習:クラスタリング、異常検知
・強化学習:AlphaGo、自動運転
適用サイクル
Model, Annotate, Train, Test, Evaluate, Revise
ゴール設定、ラベリング、学習、評価データで予測、性能評価、方針いいか検討
https://www.researchgate.net/figure/The-MATTER-Development-Life-Cycle_fig2_262396657
利用例1 自社サービス Mackerel に関する tweet をひろう
正規表現だとはずせない食事関連などを除外(サービス名が魚の名称ということもあり)
学習は数百件、数分で
線形分類器(重み足し算)
利用例2 Mackerel の異常検知
教師ない学習、ガウス分布
発生確率の低い事象を異常とみなす、時間帯や休日考慮して複数考慮
ただ特徴量入れすぎると誤検知増える
難しいケースはあきらめる
機械学習の教材
・kaggle 公開データあり、社外の人とディスカッションできる、参考にできるケースあり
・kaggler-ja slack
・Machine Learning meetup kansai
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▼【C-4】 GCPを始めてみよう -Webアプリケーションの作り方
https://event.shoeisha.jp/devsumi/20180928/session/1817/
広く浅い話でちょっと期待とは違った、言い換えると自分がターゲットではなかったか
また他は技術勉強会的な発表だったが、これだけはセミナーの営業プレゼン的な感じだったのも個人的には残念
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webフロントエンド→functions, GAE, kubernetes, GCE
バックエンドdb→インメモリ、NoSQL、リレーショナル
FaaS 認証を分けたい場合に、1プロジェクトで複数リージョン可
Firestore リアルタイム
Spanner グローバル整合性
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▼【A-5】 VUIで未来をはじめる
https://event.shoeisha.jp/devsumi/20180928/session/1804/
VUI は自分もいろいろ取り組んでいるのと、Google Apps Script の活用の話もあり、自分の関心とドンピシャ。講演後に質問にいって、いろいろ教えていただけた
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Google Home でカンタンなクイズアプリ(後で聞いたら Actions on Google のテンプレート活用とのこと)
Fulfillment は GAS 経由で Google Sheets や slack に投げる(後で聞いたら、やはり応答のセリフは今 GAS では返せないとのこと)
スマートスピーカーだけで就活ブース出してみたが、人が来てくれない・・・
視覚障がい者の課題
・複数路線くるとこでどれかわからない
・待ってること気づいてもらえない
・降車ボタンわからない
→スマホで音声経由でボタン押す
まとめ
・ユーザの興味関心の収集にはいい、マネタイズは難しいか
・日常のちょっとした手間の解決、子ども抱きながら指示とか
・視覚障害者アクセシビリティ
スマートスピーカーだけでなくいろいろなデバイス(スマートグラス、イヤホンなど)で使える
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▼【A-6】 ゲーミフィケーションエバンジェリストが説く、アプリ開発で見落としがちな「おもてなし」とは~面白さを伝える × 面白く魅せる~
https://event.shoeisha.jp/devsumi/20180928/session/1805/
ゲーミフィケーションの話は以前に聞いたことがあったが、あらためて自社サービスに活かせる部分があると感じた
またプレゼンとして、つかみも途中の関心のひき方(スマホを使ったリアルタイムアンケート menti.com)もかなりよかったのと資料もわかりやすかった
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まず画像3つ見せて、頭の中で勝手にルール作ってませんか?と
おもてなし ゲームはなくてもいいのでどう手にとってもらえるか
ゲーミフィケーション 課題・報酬・交流
10要素
中でも2大要素は平均ユーザレベルとファーストキャッチ
・平均ユーザレベル
ハンバーガーアイコンが通じるかどうか、ユーザをどう設定するかによる
会話の中で「ユーザ」と言わず(対象がおばあさんなら)「おばあさん」とか「○○さん」と言うとよい
・ファーストキャッチ
つかみのこと、160秒以内
はじめは知識も愛着もゼロ、ダブルゼロ
基本的な使い方と魅了を伝えて使い続ける選択をさせる
体験+ここで終わったらもったいないと思わせる、ポイント渡すとか
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▼【A-7】 未来のために技術力を使おう―子ども向けプログラミング道場「CoderDojo」の急成長の理由
https://event.shoeisha.jp/devsumi/20180928/session/1806/
CoderDojo には一度子どもと参加させていただいたこともあり、また活動としても関心があったので、かなり興味深かった
毎月継続的に活動されている Dojo はすごいと思う。
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201212から西宮で開始、以前は申込みがゼロ件のときも・・・
参加無料で、メンターはボランティア
会場費や経費は寄付か募金
子どもが作りたいものをサポート
企業支援等を受ける窓口として一般社団法人を3人で作った
法人は各 Dojo の上にいるのではなくそれらとは並列でフラット
2011年にアイルランドで始まって95か国・1860 Dojos、国内は40都道府県・150 ActiveDojos、近畿は33 Dojos
日本は世界で5番目に多い、急速に増えてる
守るべきルールはシンプル、申込みも Web から、その後英語メールでやりとり
立ち上げ方のページもあり https://coderdojo.jp/kata
会場費も取らない、これはとても重要なポリシー
有料の教室との差別化点であり共感してファン(支援者)が増える
scratch だけでなく、mit app inventor(Androidアプリ作れる)や micro:bit(電子部品)等も
scratch は書籍たくさんあるのでネタには困らない
Dojo ごとの特色もあり
電子工作するところや、ワークショップがあるところや、scratch ではなく言語だけのところ
大人もいろいろ学べる、刺激をもらえる
これをきっかけに転職した人やグローバルなつながりができたり
いろいろなIT勉強会のような宗教(ベンダや言語の偏り)がないのもいい
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