TsuyoshiKusakaの日々思うこと その2

(株)クエステトラに所属、ITエンジニア、テニス好き、地域のお手伝いをいろいろ、@tsuyoshikusaka

20180424「JP_Stripes (Stripe ユーザーグループ)in 京都 Vol.4」に参加して

以下のイベントに参加。

eventregist.com

技術視点だけじゃなくビジネス視点での気付きも多く、かなりおもしろかった。

参加されたのはスタッフ・発表者を含めて14-5名だったかと。前日の CMC_meetup に続いてKYOSOさんでの開催。ありがとうございました。

以下気になった点などメモ。

 

  • オープニング:stripe 小島さん

前日の CMC_meetup のときもそうだったが、ハッシュタグつき tweet してという押しが強い。繰り返すことは重要。

 

  • Introduction to Stripe Billing:digitalcube 岡本さん

stripe の人が来ているので間違ったら訂正してくれると思って自分の理解で話します、というところが印象的。間違いを恐れない、またちゃんと訂正してほしい、というのがいい感じで伝わる。

これまでだと1プラン1料金ということで、支払パターン(月/年)や複数通貨(JPY/USD)や商品パターン(データ容量とか)によって1つずつ設定しないといけなかったものが、商品情報と料金情報が分離された、とのこと。つまりデータ構造の改良。

API バージョンアップが72時間であればロールバックできる点を考慮してどの曜日にやるべきか、テストを考慮しつつどういう手順でアップデートしたかなど、実際に設定されて苦労された点等を話されていて、これから使う人には非常に有用な話。

そして stripe の人から追加情報を引き出せて、岡本さんとしても狙い通りだった発表かと思われる。

以下は関連ブログ。

api.wp-kyoto.net

個人的には、自社サービスと他社サービスの連携検討でいろいろ調べた話なら、こういう感じで詳しく話せるんじゃないかと感じた。API による連携の勉強会とかやってもいいかも

 

  • プラットフォーム(Connect)におけるSubscriptions:stripe 徳永さん

普段サポートなので発表などはあまりしない、ということだったが、ポイントごとの話し方・聴衆のひき方がうまいと感じた。

Connect がどういうことなのかはもちろん、様々なビジネスモデルにあわせて、どのタイプのアカウントを適用すべきかが、よくわかった。

 

chargeがどこで発生するかが重要、とのこと。

◆プラットフォームのユーザに決済機能を提供するパターン

ホームページ作成サービス - Jimdo

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予約システムつきホームページ【SELECTTYPE】 無料で予約フォーム付き予約システム/イベント・セミナー管理システム/各種フォーム作成

エンドユーザは子アカウント(プラットフォームに出店している店)にお金を払う感覚
STANDARDアカウントで、chargeは子アカウントに発生

 

◆シェアリングエコノミー、オンデマンドサービスのパターン

スペースマーケット | 貸し会議室から球場までレンタルスペース簡単予約

https://www.lyft.com/

Ride Hailing Platform: Car and Taxi Booking | Grab

エンドユーザはプラットフォームにお金を払う感覚
CUSTOMアカウントで、chargeはプラットフォームに発生

 

さらにCUSTOMアカウントが複数になるケース

Postmates: Get Anything Delivered—Food, Drink, Grocery, and More

Takeaway Delivery from Premium Restaurants near you - Deliveroo

後者ならレストランと運ぶ人と複数になる

 

◆Subscriptions x Connect
・プラットフォームに定期支払
月額xxx円で英会話レッスンし放題、動画見放題とか
STANDARDアカウントを使うべきで、CUSTOMアカウントだといろいろ無理が出る

様々なビジネスモデルの知見も得ることができて、非常によかった。

  • Amazon GO / キャッシュレスの話:stripe 小島さん

シアトルの Amazon GO と、福岡のトライアル(レジカートによるキャッシュレス)の体験談。

キャッシュレスの流れとして、
・高額紙幣廃止→マネロン対策、1万円崩したくない心理も経済的にはよくない
・少額コイン廃止→コイン製造にコストかかる
無人レジ、現金お断り レジごとにつり銭準備、キャッシュフロー上いや
・UXとしても事前決済はいい、レジに並ぶとか買うところで時間かけさせたくない
など。

余談として、セブン銀行は既に事業リスクにATMの利用頻度が下がることを記載しているのだとか。

 

Amazon GO

EC の当たり前をリアル店舗に持ちこんだ。売れた情報だけでなく、買わなかった情報(手に取ってやめた)も取る→この説明はすごくわかりやすかった。
入店時にQRコードと顔写真をひもづけ、複数の人でもOK。出るときは特にタッチなし。
出店して10分以内に電子レシートが来る。もし誤りがあれば取消できる。
ここで悪質な行為があればアカウントが止められる。これをできることが大きい。これもECと同じ考え方。idと個人情報がひもづいて大量に持っているとこしかできない。日本でこれができるのは楽天ぐらい?
滞在時間も記録される。これもECっぽい。

レイアウトも人が詰まらないように考慮。買うもの決まっていたら、手に取って出るまですぐ。コンビニのレジが混んでて買うのをあきらめる、といったことを避けられる。
RFIDとかを使っているのではなくソフトウェアなので、もっと大きな店舗でもできそう。ハードを使っていると機械の限界に引きずられる。

オペレーションは意外と人が多かった。商品補充とか。おそらく在庫情報はリアルで取れるので、補充は楽なはず。いずれ人数も減らせるはず。大規模店舗なら機械化するはず。

 

スーパーセンタートライアル アイランドシティ店

www.trial-net.co.jp

1つ1つ商品をカードでスキャン。出るときに店員がチェック。
ルフレジでも人が並ぶのでそれを分散させるイメージか。
個人の識別まではしてなさげ。
既存のロジスティックの上で成り立つので導入しやすそう。
決済はプリカ。もともとクレカも3000円以上。
ちまたでいろいろ言われているが、それほど悪くない。

 

関連ブログは以下。

stilldayone.hatenablog.jp